【自動車研究科】ブータンの自動車整備事情

ブータンでの業務も中盤になり、本日は民間の自動車整備業者との協議や、整備工場の視察を実施しました。

 

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自動車整備業者との意見交換会で挨拶する私

まず、自動車整備工場の経営者との意見交換会を開催しました。

予想はしていましたが、彼らが訴える問題点を要約すると「近年の電子制御化された自動車の整備技術に対応できない」ということです。

また、ブータン政府は環境保護やエネルギー政策としてEVHVの普及を目指しています。

しかしながら、現場を視察した印象は、実情は政策と大きな隔たりがあるということです。

 

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自動車関連業者の集積する地域

その後、それぞれの経営者の整備工場を視察しました。自動車ディーラーや中小の整備工場は工業地域に集積しています。

職業訓練校の卒業生も多くがこの地域に就職しています。また、在校生の現場実習も行われていました。

 

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Bhutan_1226_03Bhutan_1226_02Bhutan_1226_08 民間の自動車整備工場

政策はともかく、私も自動車整備士の一人として現場の作業は面白そうでした。

現在の日本ではユニット交換が主流ですが、ここでは分解修理が基本です。自動車整備の原点を見たような気がします。

ただし、正しい作業方法とは言い難く、基本的な技術の必要性を痛感しました。

 

年末ですが、私はもうひと踏ん張りブータンで頑張ります。

 

自動車研究科

講師 澤山 晃一