【自動車研究科】アフリカ・レポート ①

皆さんこんにちは。自動車研究科の澤山です。

私は現在、アフリカのガーナ共和国へ出張中です。今回の任務は、国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員や専門家等のJICA関係者の交通安全対策です。

現在ガーナでは約60名の青年海外協力隊員が活動中です。職種は様々であり、電気も通じていない奥地で協力活動を続ける隊員達がいます。交通手段も不十分であり、25名が125㏄のオフロード・バイクの貸与を受けています。

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そこで問題になるのが車両の保守管理です。現地に依頼できる整備工場は少なく、自分達で点検整備をしなければなりません。しかしながら、多くの隊員はバイクの整備をした経験はなく、私のような専門家が定期的に派遣され、車両の状態を確認したり、整備講習を開催したりする巡回指導を実施します。

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日本からガーナへの直行便はありません。成田を発ち、アラブ首長国連邦のドバイを経由して2日がかりでガーナの首都アクラへ到着しました。

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初日はJICA事務所での打ち合わせや日本大使館への表敬などの堅苦しいスケジュールでした。しかし、私自身ザンビアで協力隊員の経験がありアフリカはなじみのある場所です。久しぶりのアフリカ出張で長旅の疲れも忘れてアフリカン・ナイトを満喫しました。

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ちなみに、こちらは115日の夜です。明日は国内便でガーナ北部へ移動し活動中の協力隊員の巡回指導を実施します。それではまたレポートします。

自動車研究科
講師 澤山 晃一

【自動車研究科】ブータンから、よいお年を!!

ブータンでの業務も終了し、本日(12/29)は休日です。
午前中は市内視察を兼ねてプチ観光に出かけました。
 午後は帰国のために荷造りです。

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ティンプーには景観保護のため信号がありません。写真は警官の手信号による交通整理です。

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走行中の日産リーフを発見、充電スタンドで充電中のもう一台も見かけました。
現在ブータンで72台が使用中とのことです。ブータン政府の政策もあり、今後は技術協力でもEVに力を入れていく方向です。

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病院で使用されている救急車を視察しました。
日本の援助で新車のランドクルーザーの救急車が配備されており、活用されているとのことです。ランクルはかっこいいですね。

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消防署を視察しました。
日本の自治体から援助で寄贈された消防車が多いのですが、使用済みの車両でありメインテナンスが大きな課題です。
この消防署では現在、国際協力機構(JICA)の海外協力隊で自動車整備士を募集中です。興味のある方はお問い合わせください。

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ブータンでの締めくくりとして、ティンプー市街の南側の尾根に鎮座する大仏を見学しました。中華系の富豪が寄進したそうです。
ティンプー市街を一望できる展望台でもあり、ここからの眺望は一見の価値があります。写真でご覧ください。

ブータン滞在わずか1週間でありましたが、私はこの国が好きになりました。 何より、人々が礼儀正しく親切です。
一例を申しますと、横断歩道はもちろん、道路のどこであっても歩行者のために車は停止します。

日本人が忘れてしまった何かがあるような気がします。

明日のフライトで帰国の途に就き、大みそかに成田に帰着予定です。

皆様、よいお年をお迎えください。

自動車研究科
講師 澤山 晃一

【自動車研究科】ブータンから、お疲れ様でした。

時差があるので念のため、本日は1228日(金)です。

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御覧のようにヒマラヤの峰が美しい風景ですが、夕刻は小雪が舞う寒さでした。

業務日程も最終日となり、自動車整備コースを持つ3か所の訓練校の関係者を招いてセミナーを開催しました。内容はNATSの教育課程を紹介し、この分野の職業訓練手法の共有を図るものです。参加者達は私の話を熱心に聞き入り、また多くの質問も受け、関心の高さを感じました。

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今後は調査結果を踏まえ、カリキュラムや必要な機材のリストを提案していきます。ブータンが真の意味で「幸せの国」として発展することを期待しています。

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明日は休日となります。とりあえず、お疲れ様でした。

自動車研究科
講師 澤山 晃一

 

【自動車研究科】ブータンから、頑張っています。

ブータンでの業務も大詰めを迎えています。

 

本日は新校舎の建築予定地を視察し、設計業者との協議を実施しました。

 

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建築予定地を視察し、設計業者から説明を受けました。

予定地はティンプーの郊外にありますが、渓谷の街なので車で30分ほど山を登ったところにあります。写真のように斜面の土地ですから、工事は難しそうです。

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御覧のような、のどかな山間地です。

しかし、景観はよく空気も澄んでいます。市内は盆地で自動車が多いため空気が悪いのです。

視察後、管轄の労働人材省にて政府担当者を交えて設計業者と協議を行いました。

私は自動車整備科の実習場に関して、建物の構造や機材の選択についてアドバイスを行いました。

 

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労働人材省での協議、少し緊張しました。

明日は業務としては最終日です。もうひと踏ん張り頑張ります。

自動車研究科

講師 澤山 晃一

 

【自動車研究科】ブータンの自動車整備事情

ブータンでの業務も中盤になり、本日は民間の自動車整備業者との協議や、整備工場の視察を実施しました。

 

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自動車整備業者との意見交換会で挨拶する私

まず、自動車整備工場の経営者との意見交換会を開催しました。

予想はしていましたが、彼らが訴える問題点を要約すると「近年の電子制御化された自動車の整備技術に対応できない」ということです。

また、ブータン政府は環境保護やエネルギー政策としてEVHVの普及を目指しています。

しかしながら、現場を視察した印象は、実情は政策と大きな隔たりがあるということです。

 

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自動車関連業者の集積する地域

その後、それぞれの経営者の整備工場を視察しました。自動車ディーラーや中小の整備工場は工業地域に集積しています。

職業訓練校の卒業生も多くがこの地域に就職しています。また、在校生の現場実習も行われていました。

 

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Bhutan_1226_03Bhutan_1226_02Bhutan_1226_08 民間の自動車整備工場

政策はともかく、私も自動車整備士の一人として現場の作業は面白そうでした。

現在の日本ではユニット交換が主流ですが、ここでは分解修理が基本です。自動車整備の原点を見たような気がします。

ただし、正しい作業方法とは言い難く、基本的な技術の必要性を痛感しました。

 

年末ですが、私はもうひと踏ん張りブータンで頑張ります。

 

自動車研究科

講師 澤山 晃一