カテゴリー別アーカイブ: 授業

SEV体感会inNATSサーキット

モータースポーツ科でスポンサーとしてお世話になっている、「SEV」(株式会社ダブリュ・エフ・エヌ)様より、SEV商品の体感会を行っていただきました。

これは毎年授業として行っていただいている体感会で、「SEV」という商品の原理や特性などを、NATSの卒業生でもあるSEVスタッフの吉田様にお願いして説明していただいています。

DSC_517020150702204848713
まずは教室にてSEVの歴史や原理などについてご説明いただきました。
実はSEVって健康グッズがスタートで、その後自動車用の製品開発が行われてきたんです。その為、まずは自分の体で体感してもらうため、ダンベルを用いて体験いたしました。

そして午後からはNATSサーキットにて、自分の車に取付けしての体感会です。
DSC_5183 DSC_5186
吉田様がお乗りのデモカーには多数のSEV商品が取付けられており、それぞれの効果などについても説明していただきました。

DSC_5193 DSC_5196DSC_5182 DSC_5195
SEVラジエターやSEVボルテージ、SEVダッシュオンなど、様々な商品を取付け・取外しを行い、車両特性の変化を自分の車で体験いたしました。
DSC_5190
半信半疑だった学生達も、効果の違いにビックリ!!是非自分の車に装着したいという学生もおりました。

DSC_5211

株式会社ダブリュ・エフ・エヌの吉田様、お忙しい所楽しい体感会を有難うございました。

2015スーパーフォーミュラ開幕 第1戦鈴鹿サーキット

DSC_00123 全日本選手権スーパーフォーミュラ第一戦(4月18~19日)が鈴鹿サーキットで開幕しました。

ヨーロッパをベースに世界に展開するF1、アメリカ大陸を中心に展開するインディカーと共に、スーパーフォーミュラはアジア太平洋圏で展開するトップフォーミュラとして、世界の三大フォーミュラの一角を形成している国内最高峰のフォーミュラレースです。

DSC_4024100

モータースポーツ科の学生3名がメカニック研修として各チーム、またレース企画、運営の研修として日本レースプロモーション(JRP)様に1名参加致しました。

今シーズンから元F-1ドライバー小林可夢偉選手が参戦、また新型SF14マシンの熟成が進み速さと共に、レース本来の醍醐味が増しています。

DCS_123411

決勝レースは予選3、5番手のチームトムスの2台が好スタートし、1-2ポジションを確保、レースをリードします。またポール・ポジションスタートの チーム無限 山本尚貴選手はスタートに出遅れ3位でオープニングラップを迎えました。

DSC_4063

1-2独走のチームトムスは28周目に#1中嶋選手選手、29周目に#2ロッテラー選手、チーム無限 #16山本尚貴選手も同じタイミングでpit inし、給油・タイヤ交換をしましたが、両チーム共に抜群のピット作業を行い、順位は変らないまま終盤へ。DSC_4095最終ラップ、立て続けに悲劇が発生!!チームトムス1-2は変わらずチェカーを受けたましたが、チーム無限 #16山本尚貴選手はエンジンが突然ブロー。後方から白煙が噴出しデグナー手前にクルマを止めリタイヤ。悔しい開幕戦となってしまいました。

DOCOMO DANDELION #41カーティケヤン選手が3位、日本の最高峰レースで、初めて表彰台を獲得しました。早目のピットインで巻き返す作戦を取った#8小林可夢偉選手は、9位に終わっている。

モータースポーツ科へ進級した学生達の初めてのチャレンジ・ピットクルーでしたが、3日間多くの経験と感動をいただきました。

学生達が自らの”夢”を実現するために、スーパーフォーミュラを主催されているJRP様はじめ、多くのレース関係の方々のご協力をいただきました。「ありがとうございました!」

次回は5月のスーパーGTです。

 

 

 

サスペンションセッティングで挙動を体感!!

先日行いましたエンジンチューニングに続き、サスペンションセッティングという体感型授業を行いました。
これはNATSサーキットを使用して、ツーリングカー班のJoy耐参戦車両を中心に、車高をUP⇔DOWNと調整する車両2台、ショックアブソーバーの減衰力調整をSOFT⇔HARDと変更する車両2台を用意し、二日間かけて車高、減衰のそれぞれの車両に乗って比較・体感をいたしました。
IMG_1776
金井先生先導のもと、各車8周でドライバー交代をしました。
IMG_1968 IMG_1929
IMG_2419 IMG_2284
IMG_2197 IMG_2482
先導車両は、一日目はインプレッサ、二日目は以前耐久レースに参戦していたカスタマイズ科6期生製作のカスタムカー『カローラアルティメイト』を使用しての引っ張りとなりました。またPITではサインボードの提示や各コーナーへオフィシャルも設置し、安全にも配慮しました。

IMG_2520 IMG_2381 IMG_2183 IMG_2928
まずは担当車両をそのまま乗り、それぞれのサスペンションの動きを体感していきます。

IMG_2768 IMG_2760
IMG_2763 IMG_1941
IMG_2770 IMG_1946
IMG_2757 IMG_1952
午前中にすべてのドライバーが乗ったら、午後からはセッティング変更を行います。車高を上げ下げする班と、減衰の強弱を調整する班に別れ、それぞれ各部チェックとタイヤ交換・給油等も行いました。

IMG_2723
IMG_2816 IMG_2601
IMG_2931 IMG_2641
変更が終了したらまた車両に乗り込み、午前と午後のセッティングを乗り比べ、車両のピッチングやローリングの違い等からクルマの挙動を色々と体感いたしました。

IMG_2958
普段のレーシングカーメンテナンスだけでは中々理解しにくい足回りのセッティングについて体感し、学生達も改めてセッティングの重要性を認識していました。
是非とも今後の仕事に役立ててほしいと思います。
モータースポーツ科の皆さん二日間お疲れさまでした!!

エンジンチューニングinNATSサーキット

モータースポーツ科では、レースのないオフシーズンに、様々な体験型実習を行っています。

その一つにこのエンジンチューニングの実習があります。
レース業界・チューニング業界に携わってこられた外部講師もお招きし、エンジンのパワーアップについて勉強します。

まずは基本となるエンジン本体のパワーアップ。レースやチューニングといった業界では当たり前のポート研磨やシリンダーヘッド面研、ピストンやコンロッドの重量合わせなどを行い、チューニングエンジンを製作します。エンジンの分解からスタートし、各部のチェック・清掃から研磨作業・面研作業などを行いました。
ET_01 ET_02 ET_03 ET_04

また他のグループは、エンジン制御の『コンピューターチューニング』について学びます。耐久班の使用するVITZを使用して、サブコンと言われるコンピューターにパソコンを繋げて、点火時期や燃料マップなどを調整し、フィーリングやパワーがどれくらい変化するかを馬力試験機や試乗をしてチェックします。
ET_05 ET_06 ET_07 ET_08

そしてコンピューターチューンの第2弾として名車『R32型スカイラインGT-R』を使用して、ROMチューニングにてのフィーリングチェックを行いました。
ET_09 ET_10 ET_11 ET_12
最近は社外コンピューター等の進化により、あまりメジャーではなくなってきていますが、コンピューター内の基盤にあるROMの書き換えを行い、点火マップや燃料マップの変更からエンジンフィーリング・パワー感がどれだけ変化するかを試乗チェックしました。

ET_13 ET_14 ET_15 ET_16
そして最後のグループはターボチャージャーによるパワーアップにチャレンジ。これはR32GT-Rはもちろん、インプレッサやスターレットターボを使用してお手軽ブーストアップをしました!!画像にある直径4mm程の小さい部品に1.2~1.3mm程の穴をあけたオリフィスと呼ばれるパーツを旋盤にて製作し、ターボのアクチュエーターと呼ばれる部品のホースに取付、フィーリングの変化を体感いたしました。中には自分のクルマに取り付ける学生達もおり、普段から通学で使うクルマの変化にビックリしておりました。

また今週はサスペンションセッティングという授業で、体感型の実習が行われます。
車高やスプリングのセッティングを行い・試乗して体感し、またセット変更して試乗して…。
モータースポーツを行うにも、NATSサーキットで普段から出来る『リアル体感型授業』で学ぶのがNATSモータースポーツ科流の授業です。

LSO講習&モータースポーツとバリアフリー

モータースポーツ・ライフ・セービング機構(LSFA)のインストラクター資格を持つ海老原・長岡先生によるLSO講習で、応急救護(セーフティ・マネージメント)の授業です。モータースポーツにおけるレスキュー・救急システムの理解と、適切な医療手当を行なう手法を身につけるため、訓練します。
DSC_6362 DSC_6353
DSC_6351 DSC_6360
最近は、教習所などでも応急救護を訓練しますが、NATSの上級3科(モータースポーツ科、カスタマイズ科、研究科)では、資格取得も兼ねての講習を行っています。手当の際は、ゴム手袋やキューマスク(吹き込み用具)を使用し、様々な感染防止をしてから行います。またC.P.R(心肺蘇生)には体力が必要です。30対2と言われ、心臓マッサージ30回、2回息を吹き込みを5セット行う訓練をします。これが本当に大変です。
DSC_0188 DSC_0190 更に、最近は色々な所に設置が進むAED(自動体外式除細動器)の使用方法についても学びます。S/WをON後はスピーカーから流れる音声に従って器具を扱うだけです「落ち着いて・・ゆっくりでOKです!」
「もし!!」という現場に遭遇した場合、器具の使用方法や適切な対処方法がわかれば人命救助「命を救う」ことが出来るのでは・・・。しっかりと身に付け資格もきっちり取得しましょう!!

そしてLSOに続きモータースポーツとバリアフリーという授業として、『ハンディキャップドライバー』の勅使河原先生に、ハンディキャップの大変な所を色々と説明していただきました。勅使河原先生は、20歳のころにバイクレースで転倒。他車にも巻き込まれ、病院で気がついた時には下半身不随に・・・。それでもレースへの気持ちを諦めず、JAFのA級ライセンスを取得し、NATSモータースポーツ科と共に、レース参戦をしてきました。
DSC_6365 DSC_6367 DSC_6368 DSC_6371
今回は自らが開発にも携わる福祉車両を乗ってきていただき、『障がい者』の為に開発が進む車両についてもご説明していただきました。
電動で車イスを格納できる機構に、学生達もビックリの様でした。
IMG_1503 DSC_6376 IMG_1598 IMG_1584 IMG_1615 IMG_1612
最後は毎年恒例の車イスタイムトライアル!!普段は気にならないちょっとした段差も車イスではバリア(障壁)に感じ、学生達もあらためて大変さを実感していました!!
「備えあれば憂いなし!!」レースの世界だけではなく、身近なところで「危険が・・!」

しっかり勉強して「社会貢献」・・・もしもの為に必要な技術ですね!!

また9/14~15に行われたスプレンド―レ榛名(クラシックカーラリー)に、勅使河原先生が1962年のアルファロメオで参戦し優勝したそうです。10704069_1468702586745613_2379024693727733983_n
ハンディキャップドライバーでありながら見事ですね。勅使河原先生おめでとうございます!!