NCP131ヴィッツ N1車両への道・・・

今年度ネッツトヨタ千葉様からご寄贈いただいた現行型のヴィッツ。

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元々はGAZOOレーシング ネッツカップヴィッツレースに参戦していた車両ですが、クラッシュにより大破してしまっていました。

 

この車両をN1規格のレース車両に復活させるべく、レース車両メンテナンスの合間を縫って作業開始です!!

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ステッカー剥がしからスタートし、エンジン・ミッション等をすべて降ろしてフレームだけの状態にします。

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画像ではわかりにくいですが、相当曲がってます・・・

 

そして、次に登場するのが、このフレーム修正機!!

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ヴィッツが乗るように治具をセットをして、いざ修正機の上に・・・

細かく寸法を計測しながら修正していきます。

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そして寸法がしっかりと出たら、最後はエンジン・ミッション等を乗せて外装のチリ合わせ・・・

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完璧に直っています!!

こんな感じで、ひとまずカップカーとして復活しました!!

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NATSサーキットでテスト走行も行いましたが、快調に走ってくれて学生も大満足です!!

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今年のメンバーはこれで卒業となってしまいますが、これを後輩に引き継ぎ、次年度は本格的なレース車両に造り上げていきたいと思っています。

ぜひ来年度もお楽しみに!!

 

チームNATS F4協会主催のシリーズ表彰式に参加!

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2月21日(土曜日)に新横浜国際ホテルにて、F4協会主催のシリーズ表彰式が行われ、チームNATS F4グループのメンバーで参加してきました。

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昨年は#72 金井先生がグランドチャンピオンシップ 総合6位、カーボンクラス6位を獲得。#73はスポット参戦となった倉富選手がアルミクラス6位。#17 小倉選手はジェントルマンクラス3位と全車が受賞となりました!!

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それに加え、なななんと!今回は1年間メカニックで健闘した学生も表彰していただき、全員が名前入りの楯をいただけることに!!

代表で尾野くんが挨拶を行い、F4というカテゴリーで1年間で学んだことや社会に出てからの抱負を話してくれました。

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モータースポーツ科に進級して努力してきた1年間。卒業前のとても良い思い出となったことでしょう・・・

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卒業まであとわずか。社会で活躍できる人材になれるよう残りの学校生活もさらにがんばりましょう!!

 

サスペンションセッティングで挙動を体感!!

先日行いましたエンジンチューニングに続き、サスペンションセッティングという体感型授業を行いました。
これはNATSサーキットを使用して、ツーリングカー班のJoy耐参戦車両を中心に、車高をUP⇔DOWNと調整する車両2台、ショックアブソーバーの減衰力調整をSOFT⇔HARDと変更する車両2台を用意し、二日間かけて車高、減衰のそれぞれの車両に乗って比較・体感をいたしました。
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金井先生先導のもと、各車8周でドライバー交代をしました。
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先導車両は、一日目はインプレッサ、二日目は以前耐久レースに参戦していたカスタマイズ科6期生製作のカスタムカー『カローラアルティメイト』を使用しての引っ張りとなりました。またPITではサインボードの提示や各コーナーへオフィシャルも設置し、安全にも配慮しました。

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まずは担当車両をそのまま乗り、それぞれのサスペンションの動きを体感していきます。

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午前中にすべてのドライバーが乗ったら、午後からはセッティング変更を行います。車高を上げ下げする班と、減衰の強弱を調整する班に別れ、それぞれ各部チェックとタイヤ交換・給油等も行いました。

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変更が終了したらまた車両に乗り込み、午前と午後のセッティングを乗り比べ、車両のピッチングやローリングの違い等からクルマの挙動を色々と体感いたしました。

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普段のレーシングカーメンテナンスだけでは中々理解しにくい足回りのセッティングについて体感し、学生達も改めてセッティングの重要性を認識していました。
是非とも今後の仕事に役立ててほしいと思います。
モータースポーツ科の皆さん二日間お疲れさまでした!!

エンジンチューニングinNATSサーキット

モータースポーツ科では、レースのないオフシーズンに、様々な体験型実習を行っています。

その一つにこのエンジンチューニングの実習があります。
レース業界・チューニング業界に携わってこられた外部講師もお招きし、エンジンのパワーアップについて勉強します。

まずは基本となるエンジン本体のパワーアップ。レースやチューニングといった業界では当たり前のポート研磨やシリンダーヘッド面研、ピストンやコンロッドの重量合わせなどを行い、チューニングエンジンを製作します。エンジンの分解からスタートし、各部のチェック・清掃から研磨作業・面研作業などを行いました。
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また他のグループは、エンジン制御の『コンピューターチューニング』について学びます。耐久班の使用するVITZを使用して、サブコンと言われるコンピューターにパソコンを繋げて、点火時期や燃料マップなどを調整し、フィーリングやパワーがどれくらい変化するかを馬力試験機や試乗をしてチェックします。
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そしてコンピューターチューンの第2弾として名車『R32型スカイラインGT-R』を使用して、ROMチューニングにてのフィーリングチェックを行いました。
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最近は社外コンピューター等の進化により、あまりメジャーではなくなってきていますが、コンピューター内の基盤にあるROMの書き換えを行い、点火マップや燃料マップの変更からエンジンフィーリング・パワー感がどれだけ変化するかを試乗チェックしました。

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そして最後のグループはターボチャージャーによるパワーアップにチャレンジ。これはR32GT-Rはもちろん、インプレッサやスターレットターボを使用してお手軽ブーストアップをしました!!画像にある直径4mm程の小さい部品に1.2~1.3mm程の穴をあけたオリフィスと呼ばれるパーツを旋盤にて製作し、ターボのアクチュエーターと呼ばれる部品のホースに取付、フィーリングの変化を体感いたしました。中には自分のクルマに取り付ける学生達もおり、普段から通学で使うクルマの変化にビックリしておりました。

また今週はサスペンションセッティングという授業で、体感型の実習が行われます。
車高やスプリングのセッティングを行い・試乗して体感し、またセット変更して試乗して…。
モータースポーツを行うにも、NATSサーキットで普段から出来る『リアル体感型授業』で学ぶのがNATSモータースポーツ科流の授業です。

WEST056 復活計画始動!!

年も明け、モータースポーツ科は今シーズンのレースに向け、早くも動き始めました。

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こちらは以前まで使用していた アルミモノコックのWEST056。当初のNATS001はWEST056からのコンバージョンだったため、製作に伴い色々な部品が取り外され、モノコックのだけの状態となっていました。

NATS001のアップデートも進み、ほとんどの部品をオリジナルで製作したため、流用していたパーツも取り外されたので、当時の状態に戻せるのでは?ということで、このシーズンオフを使用して復活させることになりました。

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今シーズンは富士スピードウェイで行われるFCR-F(F4アルミモノコック車両のみのレース)に参戦する予定です。

2010年にはシリーズチャンピオンを獲得した車両です!!

皆さん、今シーズンはFCR-Fレースでの学生の頑張りにも注目してください!!