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学生フォーミュラ日本大会

Formula SAE Japan
学生が自ら設計製作したフォーミュラカーで
技術や能力を競い合うハイレベルな競技会。

総合2位 表彰台獲得(総エントリー90チーム)、自動車大学校1位(12年連続)

2023年大会では総エントリー90チーム中、総合2位入賞を獲得。12年連続で自動車大学校1位の成績を収めました。

Formula SAE Japan(学生フォーミュラ日本大会)とは
「学生フォーミュラ日本大会」は、小型レーシングカーを専門学校や大学の学生が企画・設計・製作し、クルマの走行性能や企画販売・設計開発・製造コスト審査といった、ものづくりの総合力を競う大会です。出場するには毎年英語で発表される新レギュレーションに合わせて、車両設計を行い、膨大なページ数に及ぶレポートや書類を提出し、合格できなければ出場できないという、ハイレベルな大会として広く知られています。また多くの自動車関連スポンサー企業により大会が運営され学生のリクルーティングの場としての機能も果たしています。

NATSの挑戦

自動車研究科が主体となり、設計・製作・販売計画立案に至るまで、実社会の自動車産業をシミュレートする一大プロジェクトです。設計やコストレポートは「3D-CAD設計製造コース」、スポンサー活動やプレゼン、SNSでの発信などは「マネージメントコース」が担当し、車両製作は協力して作業を進めます。初めての参戦は2010年の47位から、2016年に5位、2022年には3位、そして13年目となる今年は90チーム中で総合2位となり、表彰台を獲得しました。


各審査種目の合計1000点満点で競われる

車検
レギュレーションに沿った車両かどうかを技術審査員によって細かく確認されます。非常に難関で指摘を受けると再車検となり、会場内で対策をするチームも少なくありません。またドライバーの脱出試験やチルトテーブル試験(45度・60度と車を傾けオイル漏れや車両が転倒しないかの検査)、排気騒音(エンジン回転11000rpmで110db以下)、車両重量、ブレーキ制動能力の検査といった、すべてに合格しないと次の動的審査に参加することができません。


【静的審査】

各審査でポイントが与えられ、それぞれの順位が発表される。


■コスト審査[配点100]
車両を見ながら事前に提出したコストレポートのコスト精度、チームによる製造度合等を確認し、レポートのコストと車両との適合を審査。一般に購入品目となる2項目について、部品製造プロセスなどの口頭試問を行い、それらの知識・理解度を評価する。
■プレゼンテーション審査[配点75]
プレゼンテーションは『審査のコンセプトに沿い、製造会社の役員に設計上の優れていることを確信させる』という仮想のシチュエーションのもとで行う。
■デザイン審査[配点150]
事前に提出した設計資料と車両をもとに、どのような技術を採用し、どのような工夫をしているか、またその採用した技術が市場性のある妥当なものかを評価。具体的には車体および構成部品の設計の適切さ、革新性、加工性、補修性、組立性などについて口頭試問する。


【動的審査】

決められた項目でタイム計測を行い、ポイント制にて順位が決まる。動的審査のポイント配点は高いため、各競技でまず完走することが課題となるが、テスト不足の車両はオーバーヒートやエンジントラブルでリタイアするチームも多く、まさにサバイバルとなる。


■アクセラレーション[配点100]
0-75m加速。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回計4回走行し、ベストタイムを競う。
■スキッドパッド[配点75]
8の字コースによるコーナリング性能評価。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回計4回走行し、タイムを競う。
■オートクロス[配点125]
直線・ターン・スラローム・シケインなどによる約800mのコースを2周走行する。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回計4回走行し、ベストタイムを競う。
■エンデュランス[配点275]
直線・ターン・スラローム・シケインなどによる周回路を約20km走行する。走行時間によって車の全体性能と信頼性を評価する。
■効率[配点100]
エンデュランス耐久走行時の燃料消費量を評価する。


過去の戦績

2023年 総合2位/90チーム
(自動車大学校1位)

2022年 総合3位/69チーム
(自動車大学校1位)

2021年 総合14位/70チーム
(自動車大学校1位)

2019年 総合8位/120チーム
(自動車大学校1位)

2018年 総合27位/98チーム
(自動車大学校1位)

2017年 総合5位/98チーム
(ICV4位・自動車大学校1位)

2016年 総合5位/106チーム
(自動車大学校1位)

2015年 総合6位/90チーム
(自動車大学校1位)

2014年 総合9位/90チーム
(自動車大学校1位)

2013年 総合7位/86チーム
(自動車大学校1位)

2012年 総合9位/82チーム
(自動車大学校1位)

2011年 総合23位/87チーム
(自動車大学校1位)

2010年 総合47位/86チーム